ホワイトニングは、真っ白な歯を簡単に手に入れられる施術です。
しかし一方で、稀ではありますが「痛い」と感じる人もいます。
本記事では、ホワイトニングによる痛みの原因と対処法について解説します。
ホワイトニングで痛みを出さないためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングが「痛い」と感じる人は稀にいる
ホワイトニングは「痛くない」と謳われることも多いですが、人によっては痛みが生じることもあります。
歯が痛くなるタイミングは、ホワイトニング中とホワイトニング後の2パターンです。
それほど激しい痛みではありませんが、痛みに敏感な人は気になるかもしれません。
ホワイトニング中に「痛い」と感じる原因
ホワイトニング中に痛いと感じる原因は、下記の3つです。
・ホワイトニング剤による刺激
・施術中の熱
・象牙質への刺激
なお原因はどうであれ、ホワイトニング中に痛いと感じたら、歯科医師に報告しましょう。
施術の仕方に問題があるケースも考えられるので、すぐに報告することが大切です。
以下、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
ホワイトニング剤による刺激
歯の表面にある小さなヒビ割れからホワイトニング剤が染み込み、痛いと感じることがあります。
ホワイトニング剤には高濃度の過酸化水素が使われており、これが痛覚を刺激する原因です。
主にホワイトニング剤の濃度が濃すぎたり、ホワイトニングの時間が長すぎたりしたときに痛みが発生します。
施術中の熱
ホワイトニング機器から発生する熱も、痛みの原因です。
特に知覚過敏の人は、熱だけでも歯が痛みます。
熱の発生しやすさはホワイトニング機器の種類にもよるので、知覚過敏の人は事前に歯科医師に相談しておきましょう。
象牙質への刺激
象牙質が歯の表面に露出していると、ホワイトニングで痛みを生じやすいです。
象牙質はエナメル質で覆われているため、通常では痛みは生じません。
しかし歯の表面のヒビや歯ぎしりでエナメル質が削られ、象牙質が多く露出してしまうと、痛みが生じます。
少しの象牙質の露出であれば、一部分だけ保護して施術する方法もあるので、気になる場合は歯科医師に相談してみましょう。
ホワイトニング後に「痛い」と感じる原因
ホワイトニングの施術が無事終わった後にも、時間をおいてから痛いと感じることがあります。
ホワイトニング後に痛いと感じる原因は、下記の2つです。
・一時的な知覚過敏になっている
・ホワイトニング剤が合っていない
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
一時的な知覚過敏になっている
ホワイトニングを行うと、1日ほど知覚過敏になることがあります。
これはホワイトニングで歯の表面を保護する「ペリクル層」が剥がれることが原因です。
ペリクル層は1日程度で自己再生しますが、それまではちょっと冷たい飲み物を飲んだだけでも痛いと感じます。
ホワイトニングを行なった直後は、冷たい飲み物を避けるようにしましょう。
ホワイトニング剤が合っていない
ホワイトニング剤には複数の種類が存在し、体質によっては合わないこともあります。
時間をおけば痛みは引きますが、気になるようなら歯科医師に相談しましょう。
ホワイトニング後に「痛い」と感じたときの対処法
ホワイトニング後に痛いと感じたら、以下の対処法を実施しましょう。
これらを実施しても痛みが引かない場合は、歯科医院で診察を受けてください。
安静にする
ホワイトニング後に痛みを感じたら、歯に負担をかけないよう、安静にしましょう。
特に冷たい飲み物や刺激物は避けるべきです。
多くの場合、安静にしていればホワイトニング後の痛みは引きます。
市販薬を使う
ホワイトニング後の痛みに対しては、フッ素でのコーティングも有効です。
フッ素含有の歯磨き粉やジェルを使ってみましょう。
ホワイトニング後に痛みを出さないためのポイント
事前の対策でも、ホワイトニング後に生じる痛みは軽減できます。
具体的には、以下のポイントを意識しておきましょう。
先に虫歯治療を済ませておく
虫歯があると、ホワイトニング剤の刺激で痛いと感じることがあります。
基本的には、ホワイトニングの施術前に虫歯の有無をチェックしてもらえます。
もし虫歯が見つかった場合は、ホワイトニングよりも優先して治療を行いましょう。
常に歯を清潔に保つ
口内環境を清潔に保っておけば、知覚過敏や象牙質の露出は防げます。
まずは毎日の歯磨きで、歯に汚れが定着しないようにしましょう。
加えて定期的に歯科医院で口内ケアを行ってもらい、歯磨きでは落とせない汚れまで落としてもらうことも大切です。
まとめ
ホワイトニングでも、痛みを感じることは稀にあります。
しかしホワイトニングによる痛みは、原因を知っていれば対処可能です。
痛みに対する不安を取り除いたうえで、安心してホワイトニングに臨みましょう。