虫歯治療後に気になるのが、普段通りにご飯を食べられるかどうか。
「いつからご飯を食べていいの?」
「食べてはいけない物はあるの?」
こんな疑問を抱いている人も多いでしょう。
そこで本記事では、虫歯治療後にご飯を食べる際の注意点について解説します。
これから虫歯治療をする人、もしくは虫歯治療が終わったばかりの人は、ぜひ参考にしてみてください。
虫歯治療後のご飯は、麻酔が完全に切れてからが理想
虫歯治療後、麻酔が切れていない状態でご飯を食べると、さまざまな危険性があります。
例えば舌や頬を噛んだり、火傷をしたりする危険性です。
麻酔が切れるまでは、通常は2〜3時間程度、強い麻酔の場合は3〜6時間程度かかります。
虫歯治療をする日は、ご飯を食べるタイミングを調整しましょう。
虫歯治療後にご飯を食べる際の注意点
虫歯治療後は麻酔が切れてからご飯を食べるのが理想ですが、どうしてもお腹がすくこともあるでしょう。
麻酔が完全に切れていない場合は、以下のような点に注意してご飯を食べてください。
・舌や唇を噛まないようにする
・治療した歯の反対側で噛む
・少しずつ噛む
・食べ物や飲み物を口からこぼさないようにする
・固い物・くっ付きやすい物を避ける
・熱い物を避ける
・アルコールを避ける
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
舌や唇を噛まないようにする
麻酔で口内が麻痺していると、舌や唇との距離感が分からなくなります。
普通にご飯を食べていると、舌や唇を噛んでしまう危険性も。
噛む際の力加減も麻痺しているので、思いっきり噛んでしまうと大量の出血にもつながります。
舌や唇を噛まないためには、とにかくゆっくり咀嚼してください。
後述するように、治療した歯の反対で噛んだり、少しずつ噛んだりすることも大切です。
不意に怪我をしないよう、工夫しながらご飯を食べましょう。
治療した歯の反対側で噛む
麻酔で口内の感覚がなくなっていると、前述の通り怪我をする恐れがあるだけでなく、そもそも上手くご飯が食べられません。
上手くご飯を食べるためには、治療した歯の反対側で噛むのがおすすめです。
左側の歯に麻酔をした場合は右側の歯で、右側の歯に麻酔をした場合は左側の歯で噛みます。
多少の噛みづらさはありますが、安全かつ確実にご飯が食べられる方法です。
少しずつ噛む
少しずつ噛むことも、麻酔後のご飯においては大切です。
少しずつ噛めば怪我をする心配もないし、確実に食べ物を細かくできます。
特に普段から食べるスピードが速い人は、少しずつ噛むことを意識してください。
食べ物を口に入れる際も、少量ずつ口に運ぶといいでしょう。
食べ物や飲み物を口からこぼさないようにする
麻酔で口内が麻痺していると、口の開き具合が分からなくなることもあります。
食べ物や飲み物が口に入ったまま口が開き、そのままこぼしてしまうことも。
こぼした食べ物や飲み物でカーペットや絨毯を汚してしまったら大変です。
食べ物や飲み物を口に入れたら、口が確実に閉じることを意識しましょう。
固い物・くっ付きやすい物を避ける
虫歯治療で詰め物を入れた場合は、固い物やくっ付きやすい物は避けるべきです。
治療直後の詰め物は安定していないため、固い物やくっ付きやすい物を噛むと、取れたり破損したりする恐れがあります。
加えて麻酔で口内が麻痺しているため、詰め物をした部分で思いっきり噛んでしまう可能性も。
具体的に避けるべきなのは、せんべいやキャラメル、ガムなどです。
虫歯治療後は固い物やくっ付きやすいものを避け、噛みやすい物を食べましょう。
熱い物を避ける
麻酔で口内が麻痺していると、温度感覚もなくなります。
熱い物を思いっきり口の中に入れ、火傷をしてしまうリスクもあります。
熱々のコーヒーやスープによる火傷には要注意です。
虫歯治療後は、なるべく冷ました物を口にしましょう。
アルコールを避ける
アルコールは、血液の循環を速める作用があります。
血液の循環が速まると、傷口からの出血が増える恐れも。
加えて麻酔が切れた後に、痛みが生じることもあります。
虫歯治療をした当日は、アルコールは我慢しましょう。
虫歯治療後におすすめの食べ物
虫歯治療後は、以下のような食べ物がおすすめです。
・お粥
・うどん
・そば
・豆腐
・ゼリー
・ヨーグルト
噛むのに力が入らない、柔らかい食べ物が理想です。
前述の通り、固い物やくっ付きやすい物はNG。
ただし熱いお粥やうどん、そばなどについては、火傷しないように冷ましてから口に入れてください。
まとめ
虫歯治療後、麻酔の効果が残っている場合、食事は怪我や火傷のリスクがあるため望ましくありません。
基本的には、麻酔が完全に切れてからご飯を食べるべきです。
どうしても麻酔が残っているタイミングでご飯を食べたい場合は、本記事で紹介した注意点を参考にしてください。
虫歯治療を受ける際は、当日の食事に関することもきちんと考えておきましょう。