歯科医師が自宅まで出張してくれる歯科訪問診療は、自力での通院が困難な方にとって、とても便利なシステムです。
高齢のご家族のために、利用を検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、
「歯科訪問診療を利用するにあたって、何を準備しておけばいいんだろう？」
と考えている人も多いはずです。
そこで本記事では、歯科訪問診療の前に準備しておくべきものについて解説します。
これから歯科訪問診療を利用しようとしている人は、ぜひご一読を！
歯科訪問診療の利用方法
歯科訪問診療を利用するためには、まず歯科医院に電話やメールで診療を申し込みます。
そのうえで初回の訪問日を決定し、カウンセリングを受けるという流れです。
治療時はなるべく家族の方も同席するようにしましょう。
なお治療が1回で終わらない場合は、複数回にわたっての訪問治療が必要です。
この場合は、治療後に次回の訪問日を相談して決めます。
歯科訪問診療が受けられる条件
歯科訪問診療を受けるにあたっては、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
条件①：心身の状態から、自身での通院・外出が困難であること
条件②：歯科医院から半径16km以内の自宅・施設であること
歯科訪問診療を受けられるのは本人の心身の状態に問題がある場合のみです。
「家族が忙しくて歯科医院に通院できない」といった理由は認められないので注意しましょう。
また好きな歯科医院を指定できるわけではなく、半径16km以内という条件もあります。
対象になるかどうか微妙な場合は、最寄りの歯科医院に確認しておくのがおすすめです。
歯科訪問診療が受けられる条件について詳しくは関連記事を参照してください。
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歯科訪問診療の前に準備しておくべきもの
歯科訪問診療を利用するにあたって、特別必要な準備はありません。
治療に必要な機器は、すべて歯科医院側が用意してくれます。
それでもなお不安が残るという場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
健康保険証や介護保険証
健康保険や介護保険を使って治療を受けるためには、これらの保険証が必要です。
基本的には家にあるものですが、スムーズに提示できるよう準備しておきましょう。
また介護保険を使いたい場合は、事前に要介護認定を受けておく必要があります。
認定には時間がかかるので、早めに手続きを進めておくことが大切です。
歯科訪問診療の介護保険適用の条件について詳しくは関連記事を参照してください。
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コップや歯ブラシ
歯科訪問診療においては口をゆすいでもらったり、ブラッシングの指導をしてもらったりもするので、コップや歯ブラシも必要です。
歯科医院側が準備してくれることもありますが、普段から使い慣れているものの方が患者側としては安心できます。
患者本人が使っているコップや歯ブラシをすぐに出せるよう、準備しておきましょう。
タオル
歯科訪問診療においては水を用いるため、タオルも必要です。
口周りの水を拭き取る際や、床に水がこぼれてしまったとき利用します。
ただしタオルに関しては、基本的には歯科医院側が用意してくれます。
慣れているものを使って、少しでも患者側の気持ちを楽にしたい場合は準備しておくとよいでしょう。
電源
治療に必要な機器を動かすためには、電源コンセントに接続する必要があります。
ただし電源コンセントに関してはどの部屋にも設置されているのが一般的なので、それほど気にするポイントでもありません。
治療を受ける場所で電源が確保できるのかどうかを念のため確認しておきましょう。
普段使っている入れ歯
普段入れ歯を使っている場合は、その入れ歯も用意しておきましょう。
歯科訪問診療においては、入れ歯の調整や作り直しも行ってもらえます。
なお入れ歯を新しく作ってもらいたい場合も、歯科訪問診療で対応可能です。
歯科訪問診療で受けられる治療に関して詳しくは関連記事を参照してください。
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歯科訪問診療で治療を受ける場所は？
歯科訪問診療で治療を受ける場所は、極端に狭すぎなければどこでも大丈夫です。
「水がいつでも使える洗面台の方がいいのでは？」と思うかもしれませんが、洗面台がある部屋はスペースが限られることが多く、逆に治療には向きません。
基本的には患者本人が落ち着いて治療を受けられるよう、普段生活している部屋がベスト。
電源が確保でき、かつスタッフが周りを動き回れるスペースさえあれば、治療はできます。
もし悩むようなら、訪問日の前に歯科医院に相談してみましょう。
また必須ではありませんが「部屋が散らかっているので、人を招き入れたくない」という場合は、事前に片付けをしておくといいですね。
水道を貸す場合もある
歯の治療中には、水を用います。
この場合は、家の水道を貸すのが一般的です。
特別準備するものではありませんが、スタッフに頼まれたら快く承諾しましょう。
まとめ
歯科訪問診療を受けるにあたって、特別大変な準備は特にありません。
本記事で紹介したものさえ最低限準備しておけば、治療はスムーズに進みます。
何か不明点がある場合は、診療を受ける予定の歯科医院に問い合わせてみましょう。
