訪問歯科

歯科訪問診療を受けるための条件とは?往診との違いも解説

投稿日:2019年8月15日 更新日:

歯科訪問診療を受けるための条件とは?往診との違いも解説

歯科訪問診療は、通院することなく歯の治療を受けられる、非常に便利なシステムです。

しかし誰もが自由に利用できるわけではありません。
保険適用での歯科訪問診療は、高齢者や病気など外出が困難な方向けの制度です。

本記事では、歯科訪問診療を受けるための条件について解説していきます。診療を申し込む前に、必ずチェックしておきましょう。

歯科訪問診療と歯科往診の違いは?

訪問歯科と往診の違い

歯科訪問診療と似たサービスとして、歯科往診というものもあります。
歯科訪問診療と歯科往診は自宅や施設で医師の診療を受けるという点では共通していますが、それぞれ全く異なるサービスです。

まずは歯科訪問診療と歯科往診の違いについてみていきましょう。

歯科訪問診療

歯科訪問は「毎週○曜日の△時から」とスケジュールを立て、歯科医師が訪問して診療するサービスです。
初回のカウンセリングで病状を診断したうえで、治療の計画や頻度を決定します。

診療の内容としては、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の製作や修理・調整、親知らずの抜歯など、様々です。
どこまでを対応してもらえるかは、歯科医院によります。
また診療の場所は自宅に限らず、介護施設などにも出張してもらえます。

歯科往診

歯科往診は突発的な病状の変化が起こった時など、困った時に臨時で歯科医師に出向いてもらうサービスです。
「救急車を呼ぶほどではないけど、なるべく早く来てもらいたい」という時などに依頼します。

ご家族に通院や外出が困難な高齢者がいる場合は、万が一の時に備えて歯科往診に対応している最寄りの歯科医院をチェックしておきましょう。

歯科訪問診療を受けるための条件

訪問歯科 条件

歯科訪問診療は便利なサービスですが、以下の2つの条件の両方に当てはまる人が利用できます。
それぞれの条件について詳しくご説明します。

【条件1】心身の状態から、自身での通院・外出が困難であること

歯科訪問診療を利用できるのは、介護施設や自宅で寝たきりの人や歩行が困難な人です。
認知症などの精神疾患が原因で通院・外出が困難な人も含みます。なお、年齢については特に制限はありません。
利用できるのはあくまでも受診する本人の心身の状態に問題がある場合のみで、「本人は健康だが、家族が忙しくて歯科医院への送迎ができない」「介護や育児で家を離れることができない」という場合は対象となりません。

対象となるかどうかが不安な人は、一度歯科医院に問い合わせてみましょう。

【条件2】歯科医院から半径16km以内の自宅・施設であること

歯科訪問診療は自分の好きな歯科医院を指定できるわけではなく、半径16km以内という条件がつきます。
理由としては、出張範囲が無制限だと歯科医院側の負担が大きくなってしまうからです。

対象になるかどうか微妙な距離の場合は、事前に歯科医院に問い合わせておきましょう。

保険は適用される?

歯科訪問診療には、医療保険が適用となります。
この点については、普通に歯科医院で診療を受ける際と同様です。

更に医療保険に加えて、介護保険を適用してより安く治療を受けることもできます。
ただし介護保険は、要介護認定を受けていないと適用できません。
自身での通院・外出が困難な心身の状態であれば、要介護認定を受けられる可能性が高いので、診療を受ける前に申請をしておくべきです。

なお、自由診療での歯科訪問診療の場合は上記条件に関係なく、歯科医院との個別の相談になります。

歯科訪問診療を受ける流れ

歯科訪問診療の受け方は、決して複雑なものではありません。
歯科訪問診療を受ける流れについてご説明します。

①診療の申し込み

歯科訪問診療 申込み

歯科医院に電話やメールで診療の申し込みをします。
患者本人でなくても、家族や介護者からの申し込みも可能です。
この時点で歯の悩みや心身の状態を詳しく伝えておくと、その後の流れがスムーズに進みます。

②訪問日時の決定

日程調整

歯科医院と相談のうえ、初回の訪問日時を決定します。
日時の決定には、患者の健康状態や家族の都合などを加味します。

③カウンセリング

診察とスケジュール

自宅にて歯の状態を診療してもらい、現在の歯の疾患や困りごとなどを歯科医師と共有します。
そして治療の計画を立てたうえで、今後の訪問頻度などを決定します。
可能であれば家族の方も同席するようにしましょう。

④治療

歯科訪問診療 治療

患者の自宅または施設にて治療を行います。
治療に必要な器具などは歯科医院側が持ち込んでくれるので、患者側で準備するものは特にありません。
治療が1回で終わらない場合は、次回の予定日を決めて再度訪問してもらいます。

⑤定期メンテナンス

歯 メンテナンス

治療が終了した後も、歯の状態によっては定期的なメンテナンスを実施します。
この点については普通に歯科医院で治療を受けた場合と同様です。

まとめ

歯科医院への通院が困難であっても、歯の疾患は決して放置して良いものではありません。
心身の状態にかかわらず治療を受けられるよう、歯科訪問診療というサービスが存在します。

歯科訪問診療を上手く利用すれば、通院が困難な患者さんやそのご家族の負担は少なくなるはずです。
まずは条件を満たしているかを確認したうえで、最寄りの歯科医院に問い合わせてみましょう。

 

三重県津市の歯科「はやし歯科医院」院長略歴

 

林 徹

■経歴
朝日大学歯科部卒業
■所属学会

日本矯正歯科学会会員

日本口腔インプラント学会 専修医
・ICOI国際インプラント学会会員
ISOI国際口腔インプラント学会認定医

・Nobelバイオケアコース修了
・明海大学・朝日大学生涯研修修了
・Ormcoコース研修修了
・ITIコース研修修了

・朝日大学歯科部インプラント学分野 非常勤助教
・朝日大学附属病院認定医
・昭和大学歯科病院臨床研修指導医

日本歯科医師会会員
三重県歯科医師会会員
津市歯科医師会会員

ー メディア監修 ー

hitotema(運営元:伊藤忠エネクス株式会社)
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主な疾患として前癌病変の白板症、紅板症、アフタ性口内炎、カンジダ感染症があります。

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親知らずの抜歯が適用されるのは、歯並びに悪影響をおよぼしたり、虫歯や炎症、痛みなどを引き起こしていたりするケースです。

小児歯科

0歳からの虫歯予防

小児歯科とは、成長発育期にある子どもの虫歯の予防や治療を行う診療科です。対象となる子どもの年齢に特別な定めはありませんが、基本的には0歳から中学生くらいまでのお子様を対象としています。

小児矯正

子どもにやさしい歯並び矯正「床矯正装置」

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NITEホワイト エクセル

「NITEホワイト・エクセル」は短期間で安全にかつ効果的にホワイトニングが行えるシステムです。歯科医師により作製された透明なマウストレーに「NITEホワイト・エクセル」ジェルを用いて使用することができます。

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