白くて美しい歯が手軽に手に入るPMTCやホワイトニング。
歯は第一印象を大きく左右するとも言われており、一度やってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、PMTCとホワイト二ングの違いがよくわかっていないという人も多いです。
PMTCとホワイト二ングは、歯を綺麗にするという目的こそ一緒であるものの、その中身は全く異なります。
本記事では、PMTCとホワイト二ングの違いについて解説していきます。
歯科医院での診療を受ける前に、それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
PMTCとホワイト二ングの違い
PMTCとホワイトニングは「歯を綺麗にする処置」という共通点はありますが、そもそもの目的は大きく異なります。
まずは、処置方法や効果の違いについてみていきましょう。
PMTCとは？
PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning・プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング）は、直訳すると
・Professional・・・プロによる
・Mechanical・・・（専用）器具を用いた
・Tooth・・・歯の
・Cleaning・・・クリーニング
となり、専用の機器を用いて歯磨きでは落とせない汚れや沈殿物を落とす予防歯科プログラムのひとつです。
※予防歯科とは、虫歯や歯周病を未然に防いでいくという考え方
歯磨きだけでは落としきれないプラーク（歯垢）や歯石を落としたり、ステインなど色素沈着を除去したりするのがPMTC。
結果的に美しい歯を手に入れることになるものの、PTMCはお口の健康を保つためのケアです。
PMTCの処置方法
炭酸カルシウムを噴射して歯の汚れを落とし、フッ素を含んだ研磨剤で歯の表面を研磨します。
ホワイトニングとは？
ホワイトニングとは、歯に沈着した色素を漂白する処置方法のことです。
人の歯の色は遺伝的に決まる要素も多く、歯が汚れていなくても、元々黄色味が強い人もいます。
歯の色は汚れを落とすだけでは変えられませんが、ホワイトニングは漂白なので生まれつきの歯の色に関わらず、白い歯にすることができます。
つまりホワイトニングは、「白い歯を手に入れる」という美容目的の処置です。
見た目の追求よりも口内が健康であることのほうが歯科医学的には重要なので、虫歯治療やPMTC後にホワイトニングという進め方になることもあります。
ホワイトニングの処置方法
過酸化水素や過酸化尿素を含んだ薬剤を浸透させ、歯を漂白します。
また、通院で処置するオフィスホワイトニングとキットを持ち帰るホームホワイトニングがあります。
エステサロンや専門店でのホワイトニングについて
近年、格安でホワイトニングできることを謳うエステサロンや専門店が登場しています。
しかし、薬事法により使える薬剤には厳しい規制があり、歯科医院では歯科医院のみが使用できる効果の高い薬剤を使っているので根本的に大きな違いがあります。
また、口腔内に触れてよいのは歯科医師と歯科衛生士のみという法律をきちんと順守していないお店も中にはあるようです。
絶対にダメだとは言えませんが、歯科医院としてはオススメできないというのが答えです。
PMTCとホワイト二ング、どっちがいいの？
PMTCだけでよいのか、ホワイトニングもするべきなのか。
目的と効果の違いを理解された今、この答えは自ずと出ているかと思いますが、内容を整理しておきますね。
PMTCが向いている人
・虫歯や歯周病予防を兼ねて処置をしたい人
・コーヒーやワインによる色素沈着を落としたい人
・プラークや歯石を完璧に落としたい人
ホワイトニングが向いている人
・元々歯の黄色味が強い人
・とにかく真っ白な歯にしたい人
PMTCとホワイト二ングの料金体系
PMTCやホワイトニングを受けるうえで、どれくらいのお金がかかるのかも気になる部分でしょう。
料金体系は歯科医院によって異なりますが、当院でのPMTCやホワイトニングの費用の相場を以下に示します。
PMTCにかかる料金
料金：5,000円（30分）
通う回数や時間により5,000～2,0000円くらいです。
汚れがひどい場合は3～4回通うこともありますが、半年ごとくらいに定期的に通っていれば1～2回の通院で美しい歯と健康な口内を保てるようになります。
PMTCは保険適用？
原則としては保険適用外ですが、予防歯科目的の処置ですので医療費控除の対象となります。
確定申告時に税金の還付が受けられる可能性があるので、領収書は保管しておきましょう。
また、保険適用の定期健診の中で歯石除去や色素沈着のクリーニングを行ってくれる歯科医院もあります。
まずは歯科医院に料金体系を確認してみましょう。
ホワイトニングにかかる料金
オフィスホワイトニングの料金：9,000～30,000円
ホームホワイトニングの料金：25,000～30,000円
ホワイトニングは保険適用？
歯を白くするためのホワイトニングは口内の健康とは関係がないので、保険適用外となります。
まとめ
歯が綺麗なだけで「笑顔が素敵！」という印象を持たれやすく、歯に気を使うメリットは非常に大きいです。
しかし白くて綺麗な歯は、毎日丁寧に歯磨きをするだけでは手に入らないのが悩ましい部分ですね。
まずは、定期的なPMTCで健康な口内を保つことが肝心。
そして、PMTCだけでは歯の白さに納得できない場合はホワイトニングを検討しましょう。
特にホワイトニングは処置方針や料金体系が歯科医院によって異なりますので、家や職場から近い歯科医院に問い合わせてみることをおすすめします。
白くてキレイな歯で、明るい毎日を過ごせますように！
