子ども の歯並びは、早いうちに治してあげたいですよね。
しかし一方で、いつから矯正歯科を始めるべきか迷う部分も多いはずです。
そこで本記事では、子どもの矯正歯科をいつから始めるべきかを解説します。
矯正方法や注意点についても解説するので、子どもに矯正歯科を受けさせようとしている親御さんはぜひ参考にしてみてください。
子どもの矯正歯科は、いつから始める?
子どもの矯正歯科は、14歳くらいまでに始めます。
一般的に子どもは、14歳くらいまであごの骨が成長し続けます。
この成長期の間に、矯正歯科で歯の位置をコントロールするのが理想です。
より良い結果を求めるのであれば、あごの成長がより加速する3〜12歳くらいから矯正歯科を受けさせてあげましょう。
小さいうちから歯科矯正を受けておいた方が、大人になってからの歯並びは良くなります。
ただし正確にいつ頃から矯正歯科が受けられるかは、骨の成長具合も加味して判断する必要があります。
子どもの歯並びが気になる場合は、まずは一度歯科医院に連れて行ってあげましょう。
子どもの矯正歯科に用いる治療方法
子どもの矯正歯科に用いられる治療方法は、主に以下の4つがあります。
・エッジワイズ法
・舌側矯正
・クリアアライナー
・床矯正
それぞれの治療方法について、詳しく解説していきます。
エッジワイズ法
エッジワイズ法とは、上下の歯の口側(外から見える側)に矯正装置を取り付ける治療方法です。
矯正装置は口の形に合わせて調整するので、綺麗な歯並びが実現できます。
メリット
エッジワイズ法は、矯正力が強い治療方法です。
歯並びが悪い子どもでも、高い効果が期待できます。
デメリット
エッジワイズ法は歯の口側に矯正装置を取り付けるため、外から見たときに目立ちやすいです。
特に思春期の子どもは、矯正装置が目立つことを嫌がることもあります。
舌側矯正
舌側矯正は、矯正装置を歯の舌側(外から見えない側)に取り付ける矯正方法です。
エッジワイズ法とは違い、外から矯正装置は見えません。
メリット
舌側矯正は矯正装置が見えないため、見た目を気にしなくてよいのがメリットです。
思春期の子どもでも、安心して実施できます。
デメリット
舌側矯正はエッジワイズ法と比べ、矯正力が落ちます。
見た目が気にならない反面、治療に時間を要す点がデメリットです。
クリアアライナー
クリアアライナーは、透明なマウスピースを用いる矯正方法です。
歯の形に合わせて調節したマウスピースを取り付け、少しずつ歯並びを改善します。
なおマウスピースは、食事のときや写真を撮るときなどは一時的に取り外すこともできます。
メリット
クリアアライナーのメリットは、矯正装置が透明で目立たない点です。
近くで見ない限り、マウスピースをしていることは分かりません。
加えてマウスピースを装着するだけなので、気軽に治療が始められます。
デメリット
クリアアライナーは少しずつ歯の位置を改善する治療方法であり、矯正力は弱いです。
治療に時間がかかるのに加え、歯並びが悪過ぎると適用できない場合もあります。
床矯正
床矯正は取り外し可能な拡大装置を用い、あごを広げる治療方法です。
あごの骨格が小さく、上下の歯が噛み合わないときに選択されます。
なお床矯正は、これからあごの骨が成長する子ども向けの治療方法であり、大人にはほとんど適用されません。
メリット
あごの骨格そのものを矯正するため、前述のエッジワイズ法や舌側矯正では対応できない歯の噛み合わせも改善できます。
デメリット
床矯正は基本的に保険適用外での治療となるため、費用が高額になりがちです。
加えて装置の取り付け部が広範囲にわたることから、慣れるまでは口の中で違和感が生じます。
子どもの矯正歯科の注意点
子どもの矯正歯科は、大人の場合とは少し事情が異なります。
具体的には、以下の点に注意して子どもに歯科矯正を受けさせましょう。
矯正期間は長い
子どものあごは年々成長するため、矯正装置を外した後も、経過観察が必要です。
具体的には、15歳くらいまでは定期的に歯科医院に通います。
経過観察を怠ると、矯正した歯が元に戻ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
大人になってから再度矯正が必要な場合がある
子どもの頃に矯正歯科を受けても、大人になって骨格が変わった結果、再び歯科矯正を受けなければいけないケースもあります。
ただし子どもの頃に歯科矯正を受けていれば、大人になってからは簡易な治療で済む可能性が高いです。
子どもの歯並びの悪さに気付いた時点で、早めに矯正歯科を受けさせてあげましょう。
まとめ
子どもの矯正歯科は、14歳以下のなるべく早い段階で受けさせてあげることが大切です。
早い段階で治療を受ければ歯並びは綺麗になるし、見た目のコンプレックスにもつながりません。
子どもの歯並びが気になる場合は、親が積極的に矯正歯科へと通院させてあげましょう。