虫歯

奥歯を抜歯すると、顔の歪みが生じる!?抜歯後は必ずケアを!

投稿日:2019年12月23日 更新日:

奥歯を抜歯すると、顔の歪みが生じる!?抜歯後は必ずケアを!

虫歯が進行した奥歯を抜歯して、一安心している人は多いのではないでしょうか。

しかし奥歯を抜歯してそのままにすると、さまざまなリスクが生じます。
時間が経過すると、顔の歪みが生じることも。

本記事では、奥歯を抜歯したままにするリスクと、抜歯後に行うべき治療について解説します。
奥歯を抜歯した人も、これから抜歯する人も、ぜひ参考にしてみてください。

奥歯を抜歯したままにすると、顔の歪みが生じる

どちらか片方の奥歯がない状態は、顔の歪みの原因です。

どちらか片方の奥歯がなくなると、左右均等な力で食べ物が噛めなくなります。
特に奥歯は咀嚼において大きな力がかかる部分なので、失った際の影響は非常に大きいです。

左右均等な力で噛めない状態が続くと、徐々に口周りの筋肉の太さも変わってきます。
具体的には、噛める方(奥歯がある方)の顔は張り、噛めない方(奥歯がない方)の顔はたるむ状態です。

結果として奥歯を抜歯して放置すると、顔の歪みが生じます。

奥歯を抜歯したままにすると、こんなリスクも

奥歯を抜歯したままにするリスクは、顔の歪み以外にも存在します。
具体的には下記のようなリスクです。

周囲の歯のバランスが崩れる

奥歯がなくなると、周辺の歯がそれを補おうと変化を起こします。

まずは噛み合う側の歯が伸びるという変化です。
上下の歯がなくなることで、隙間が空いた部分を補おうと、反対側の歯が伸びてきます。

加えて左右の歯が倒れてくれることもあります。
これも隙間が空いた部分を補うために周囲の歯が起こす変化です。

歯のバランスが崩れると、噛む力が弱くなるのに加え、汚れも溜まりやすくなります。
奥歯を抜歯した状態を放置すればするほど、バランスは崩れていくため、一刻も早い対処が必要です。

出っ歯になる

奥歯は歯全体の噛み合わせを支えているため、1箇所抜歯するだけでも全体のバランスが崩れます。
奥歯がないことでかみ合わせが深くなるので、前歯同士は強くぶつかりやすいです。
結果として前歯が前方へと押し出され、出っ歯になります。

自分の声がおかしくなる

奥歯を抜歯すると、喋る際にそこから空気が漏れ出します。
また前述の通り、口周りの筋肉のバランスも崩れやすいです。
自分自身では気付けなくても、徐々に発音がおかしくなり、周りの人は声が聞き取りにくいと感じることもあります。

胃腸に負担がかかる

奥歯がないと噛む力は大きく低下します。
噛む力が弱いと、食べ物を十分に噛み砕くことができません。
食べ物を十分に噛み砕かないまま飲み込むと、当然胃腸へと負担がかかります。
歳を重ねるにつれて体全体への負担も大きくなっていくため、十分に注意が必要です。

平衡感覚が失われる

奥歯を抜歯したままにすると、顎関節の位置が変わってきます。
顎関節の位置が変わると体全体が歪み、平衡感覚も低下します。
平衡感覚を失った影響は歳を重ねるごとに大きくなり、転倒やつまずきのリスクも高まるため、早めの対処が必要です。

認知症のリスクが高まる

噛むという行為は、脳の活動とも大きく関係しています。
日々食べ物を噛むことで、脳は活性化し、自然と認知症のリスクを軽減しています。
しかし奥歯を抜歯して十分に噛めなくなると、脳は活性化されません。
結果として認知症のリスクも高まるので、なくなった歯は早めに修復すべきです。

奥歯を抜歯した後に行うべき治療

奥歯を抜歯した後に行うべき治療

記事の中でも紹介したように、奥歯を抜歯したままにすると顔の歪みが生じるだけでなく、さまざまなリスクが生じます。
奥歯を抜歯したら下記のような治療を実施し、歯を修復するようにしましょう。

インプラント

インプラントとは、歯がなくなった部分に歯根を埋め込み、人工の歯を作る治療法です。
治療費こそ高いものの、以前の歯と変わらない強度を得られるのが魅力。
見た目についても、普通の歯とほとんど変わりません。
以前と同じような歯を手に入れたいという人におすすめの治療法です。

ブリッジ

ブリッジとは、なくなった歯の両隣の歯から、橋をかけるようにして人工の歯を固定する治療法です。
両隣の歯から橋をかけるためには、歯を削って形を調整する必要があります。
噛む力については後述する入れ歯よりは強いですが、インプラントには劣ります。
インプラントのような大掛かりな治療を避けたいときに選択すべき治療法です。

入れ歯

入れ歯とは、金具を両隣の歯にかけて人工の歯を固定する治療法です。
インプラントのように手術が必要なければ、ブリッジのように他の歯を削るわけでもなく、気軽に人工の歯を作れるのが特徴。
ただし噛む力については、以前よりもだいぶ弱くなるので注意が必要です。
多少の不便は承知のうえで、なくなった歯を気軽に修復したいときに選択しましょう。

まとめ

奥歯を抜歯したままにすると、さまざまなリスクが存在します。
特に顔の歪みは外見にも大きな影響を与えるため、一刻も早く対策を施すべきです。
奥歯を抜歯する際は、抜歯後の治療についてもセットで検討しておきましょう。

 

三重県津市の歯科「はやし歯科医院」院長略歴

 

林 徹

■経歴
朝日大学歯科部卒業
■所属学会

日本矯正歯科学会会員

日本口腔インプラント学会 専修医
・ICOI国際インプラント学会会員
ISOI国際口腔インプラント学会認定医

・Nobelバイオケアコース修了
・明海大学・朝日大学生涯研修修了
・Ormcoコース研修修了
・ITIコース研修修了

・朝日大学歯科部インプラント学分野 非常勤助教
・朝日大学附属病院認定医
・昭和大学歯科病院臨床研修指導医

日本歯科医師会会員
三重県歯科医師会会員
津市歯科医師会会員

ー メディア監修 ー

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