新型コロナウイルスの流行で、不要不急の外出を控える風潮があります。
歯科医院においては感染防止対策が実施されているものの、できる限り通院は避けたいですよね。
特に子どもについては、虫歯による通院を避けるために、いつも以上に虫歯予防を徹底させてあげたいものです。
そこで本記事では、自宅でできる子どもの虫歯予防について解説します。
今こそ虫歯予防を徹底して、健康な歯を育てましょう。
子どもの虫歯予防の重要性
子どもの口内には、生後6ヶ月くらいで乳歯が生えてきます。
乳歯は2歳半ばくらいで生えそろい、以下のような役割を果たします。
・食べ物の消化促進
・正しい発音を助ける
・輪郭の形成
・永久歯が生えるための準備
乳歯にはさまざまな役割があるので、大切に扱う必要があります。
正しい子どもの虫歯予防
小さな子どもは、自分の意思で虫歯予防ができません。
子どもの虫歯を予防するために、親は以下のようなポイントを抑えておくべきです。
子ども用と仕上げ用の2種類の歯ブラシで磨く
子どもの歯磨きは、まずは自分自身で磨かせたうえで、最後に親が仕上げをしてあげるのが理想です。
歯磨きの習慣を身に付けさせることは重要ですが、子どもが自分で行う歯磨きだけでは、口内を綺麗にできません。
そして歯ブラシは、子ども用と仕上げ用の2種類を用意します。
子ども用の歯ブラシは安全対策が施されていたり、アニメキャラクターや動物のデザインが描かれていたりもしますが、長さが短いため仕上げには向きません。
仕上げ用には別の歯ブラシを用意して、親がしっかりと磨いてあげましょう。
安全対策が施されている歯ブラシを用いる
子ども用の歯ブラシには、喉突き防止カバーが付いていたり、柔らかい素材を用いたりしている製品があります。
子どもが自分自身で歯磨きをする際は、安全対策が施されている歯ブラシを用いるべきです。
食後は水の摂取やうがいを促す
水の摂取やうがいは、口内の酸性化を抑える効果があります。
結果として虫歯予防にもつながるため、食後の水の摂取やうがいを習慣化するように促しましょう。
不規則なおやつを避ける
不規則なおやつは、虫歯のリスクを高めます。
特に1日に何度もおやつを与える行為は、口内環境を悪化させやすいです。
おやつは1日1回、決まった時間に与えるようにしましょう。
大人が口に入れたものを、口に入れないようにする
大人の虫歯菌が子どもの口内に入ることで、子どもが虫歯になってしまうこともあります。
よくある事例が、大人の食べかけを与えたり、スプーンやフォークを共有したりするパターン。
子どもの虫歯を予防するためには、親側の配慮も必要です。
子どもが歯磨きを嫌がる場合の対策
小さな子どもは、歯磨きを嫌がることもあるでしょう。
とは言え、虫歯を予防するためには毎日の歯磨きは欠かせません。
そこで子どもが歯磨きを嫌がる場合は、以下の対策を実施してみましょう。
人形やぬいぐるみで歯磨きごっこをする
小さな子どもは、歯磨きを「怖い」と感じてしまうこともあります。
そこで有効なのが、人形やぬいぐるみを使った「歯磨きごっこ」です。
子どもに歯ブラシを持たせ、人形やぬいぐるみに対して歯磨きの動作をさせてみましょう。
まずは遊びの要領で歯磨きを覚えさせれば、「自分でもやってみよう」という気持ちを促せます。
歌や手遊びを取り入れる
子どもの歯磨きを習慣化させるには、「歯磨き=楽しい」と思ってもらうことが1番です。
そこで歯磨きに、歌や手遊びを取り入れてみましょう。
もちろん子どもによって好みは分かれますが、一度「楽しい」と思ってくれれば、積極的に歯磨きをしてくれるようになります。
歯磨きの歌や手遊びは、YouTubeにもたくさんアップロードされているのでチェックしてみてください。
子どもが好きなデザインの歯ブラシを選ぶ
近年はアニメキャラクターや動物が描かれた子ども用歯ブラシがたくさん販売されています。
自分が好きなデザインの歯ブラシなら、子どもも積極的に手に取ってくれるはずです。
子どもが「使いたい」と思うような歯ブラシを準備して、楽しく歯磨きができるようにしましょう。
味付きの歯磨き粉を選ぶ
子どもが歯磨きを嫌う理由の1つに、歯磨き粉の味があります。
「歯磨き粉=美味しくない」と思い込んでしまうと、子どもはなかなか歯磨きをしたがりません。
そこで、子ども用の味付き歯磨き粉を使ってみましょう。
近年はフルーツの味が付いた歯磨き粉が多数販売されています。
自分が好きな味なら、子どもは嫌がらずに歯磨きをしてくれるはずです。
まとめ
新型コロナウイルスが流行している今、歯科医院への通院を最低限に抑えたいと思うのは当然のことです。
歯科医院への通院頻度を減らすためには、自宅での虫歯予防を徹底する必要があります。
本記事で紹介したポイントを参考に、子どもの健康な歯を育ててあげましょう。